画面をそのまま切り取るスクリーンショット。キャプチャとも言われ、今や情報を共有するときやわかりやすい資料・マニュアを作るのに必須です。
Windowsであれば、標準の画面キャプチャツールとしてSnippingToolが内蔵されていますが、シンプルがゆえに若干機能に物足りなさを感じることも。そこでSnippingToolよりも多機能で使いやすい「ScreenPresso(スクリーンプレッソ)」についてご紹介します。
SnippingToolが廃止に!キャプチャから動画まで作れる「ScreenPresso」
Windowsの標準ツールとして親しまれているSnippingToolですが、なんと将来的には廃止されることが決定しています。
SnippingToolの後継としては「画面スケッチ」という機能が同様に使用可能になっていますが、どうせ移行するならおすすめなのがScreenPresso。
画面キャプチャ、画像への注釈、画面の動画作成までできる万能ツールでありながら、無料で使えるソフトです。
ScreenPresso(スクリーンプレッソ)の使い方
ダウンロード
1:まずはScreenPressoをダウンロードします。
上記リンクを開いたら、右下のダウンロードボタンをクリック。
2:ダウンロードボタンをクリックするとニュースレター登録の質問が出てきますが、任意ですので「スキップ」でOK。
3:ダウンロードされたものをクリックし実行。
左下にある使用許諾の同意にチェックをして、「コンピューターにインストール」を選択。
インストールが完了するとワークスペースが現れ、これでもうScreenPressoは使えます。
簡単3ステップで完了!
ワークスペースが邪魔なときは閉じるボタンで消すことができ、起動は画面上部中央に常時タブがあるのでそこにカーソルを合わせるとアイコンが出てきます。
わかりづらいですが、赤い四角で囲っている二本線がタブ。
このタブが邪魔な場合は設定で非表示にできます。
ワークスペースは「Windowsキー+PrintScreen」のショートカットでも起動可能。
PrintScreenは「prt sc」と省略されている場合もあります。
ScreenPressoの初期設定
初期設定なしでそのまま使い始めても不便はないと思いますが、ここでは個人的に設定した箇所をご紹介します。
画面右上のレンチマークをクリックするか、ワークスペースをアクティブにした状態で「F11」キーを押すと設定画面にすすめます。
一般設定
切り取った画像の保存先を指定したい場合は「ワークスペースの保存先」で指定。
共有設定
EvernoteやGoogleDriveなど、使いたいアプリがある場合は追加します。
動画キャプチャの設定
動画を撮る際にPC内の音源を録音するのか、マイクで自分の声を録音するかを選択できます。
「録音&マイクロフォン」=マイクで音声を録音
「システムサウンドを録音」=PC内の音源を録音
画面のスクリーンショットを撮る方法
ScreenPressoが起動している状態で、PrintScreenキーを押せば、表示している画面の切り取り保存が可能です。
すばやくキャプチャできます!
ウィンドウのキャプチャなど、切り取り以外の方法でキャプチャをしたい場合
Windows+PrintScreenもしくは画面上部のタブから起動
(画像はショートカットキーで起動)
「キャプチャ」→「指定範囲のスクリーンショット」のプルダウンをクリック
画面上部のタブから起動した場合はこのように表示されます。
右端の×ボタンの上にあるアイコンは、ワークスペースの起動アイコンです。
プルダウンをクリックするとキャプチャメニューが表示され、この中から必要な方法を選択できます。
ここでは、主に使う3つの機能をピックアップしてご紹介。
「指定領域のスクリーンショット」
十字のカーソルで選択し、指定した部分を切り取ることができます。
画面右下の丸い部分を見て、ピクセル単位で切り取り範囲を調整することも可能です。
SnippingToolだと、切り取ってからよく見たらちょっとズレていた!ということもあるので、これはありがたい機能。
切り取った後はワークスペースに自動保存されます。
この機能はブログの記事作成などで、一番良く使います。
PrintScreenキーがショートカットキーに設定されているので、素早く起動できます。
スクリーン起動を遅らせる
起動を3秒遅らせる機能。遅らせることで、右クリックを表示させた状態で切り取ることができるなど、マニュアル作成時に重宝する機能。
遅らせる時間は3秒の固定で、カウントダウンを表示してくれます。
この点SnippingToolは最大5秒まで1秒単位で選択できるのですが、普通に使う分には3秒で問題ないことがほとんどかと思います。
自動スクロールを使ってスクリーンショット
「自動スクロールを使ってスクリーンショット」を選択するとすぐに説明が表示されるので、表示される手順の通りに行うとページ全体を撮ることができます。
切り取りたい範囲を指定したら、範囲内を左クリック→重なる部分を残してスクロール→範囲内を左クリックの手順を繰り返し、一番下まで来たら右クリックで自動保存されます。
ただ、この機能はうまく動かない時もあったりするのと、Chromeの機能で全画面キャプチャするやり方のほうが簡単だったりします。
文字などの挿入
ScreenPressoを使う最大理由といっても良いのが、この編集機能です。
ブログの記事内画像やマニュアル作成にとても便利な機能が揃っています。
ワークスペースで保存された画像を開いてそのまま編集をすることができるので、スクリーンショットを撮影して、すぐ編集保存。
編集した画像をワークスペースからWordPressの画面にドラッグアンドドロップすれば、あっという間に画像をブログに挿入することができます!めちゃくちゃ便利!
画像の赤枠や矢印、ぼかし、虫眼鏡やマーカーなど13種類あります。
注意点としては、編集を確定してしまうと、もとの画像に戻せなくなる点です。
元の素材をとっておきたい場合は、ワークスペース上でコピーすることも可能なので、コピーしてからコピーを編集するなどすれば問題ありません。
動画を撮る
画面上部からPrintScreenを起動させ、「録画」を選択。
すると画面に録画のワークスペースが出てきます。
レンチマークをクリックすると、「カーソルを強調」など細かい設定も可能。
録画の範囲を選択します。
サイズ設定のプルダウンをクリックすると、既定のサイズを指定することもできます。
録画開始はPrintScreenキーを押すか、赤いボタンをクリック。
終了時はPrintScreenキーで録画が止まります。
無料版では再生中と再生後にScreenPressoの広告が入ります。
また保存の際に別ソフト(FFmpeg)のダウンロードを促されますが、Youtubeなどもこのまま使用できるので×ボタンで消してOKです。
×ボタンで消してもさらに催促されますが、これもキャンセルでOK。毎回同じようにこの2段階で表示されるので、面倒な場合はダウンロードしてもいいと思います。
一応ですが、FFmpegは動画の変換や加工などができる有名なソフトで、怪しいマルウェアとかではないです。
オープンソースなので無料で使用できます。
まとめ
SnippingToolより多機能ながら、無料で使えるScreenPresso。
自動スクロールのスクリーンショットはベータ版のためうまくいかないことが多いのですが、それはGoogle Chromeなどでも保存可能なので使い分ければ問題ありません。
起動も早いし、かなり使い勝手が良いのでブログやマニュアルの画像制作におすすめです。
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