「投資苑2に書いてあるシステムをTradingViewで再現し、投資戦略を作り、バックテストを行う」
これを目標に少しずつトレードシステムを作っています。
前回は勢力指数を追加しました。
投資苑2の5章で説明されている指標は残りあと2つ。
エルダー線とストキャスティクスです。
今回はエルダー線を実装していきます。
>>TradingViewのトップページへ行くエルダー線について
エルダー線も勢力指数と同じく、投資苑の著者のエルダー博士が開発した指標です。
買い方と売り方の力の強さを示し、
仕掛けや手じまいのタイミングを知らせてくれます。
ただ、インジケーターの枠をロウソク足の他に2つ使用します。
そのため、専用のチャートレイアウトとして保存したほうが良いかもしれません。
エルダー線の計算式
ブルパワー(買い方) = 高値 - EMA
ベアパワー(売り方) = 安値 - EMA
計算式はシンプルです。
それぞれの計算結果をインジケーターとしてヒストグラムに表示します。
EMAの期間についてですが、投資苑には13日EMAと書かれているので、13を使用します(お好みで)。
エルダー線をPineで書く
3つインジケーターを用意する必要があります。
1つはトレンドを判断するための移動平均線。
あと2つはブルパワー(買い方)とベアパワー(売り方)のインジケーターです。
移動平均線は今までに作ったもので大丈夫です。
TradingViewでトレードシステムを作る ~ 第5回 オートエンベロープ実装編
ブルパワーのコード
//@version=3
study('bull power')
bull = high - ema(close, 13)
hline(price=0, linestyle=dotted)
plot(bull, color=red, style=histogram)
ベアパワーのコード
//@version=3
study('bear power')
bear = low - ema(close, 13)
hline(price=0, linestyle=dotted)
plot(bear, color=blue, style=histogram)
エルダー線については、今まで使ってきた関数や変数で実装できますね。
慣れると簡単なのが、Pineの良いところです。
エルダー線の実装結果

上がブルパワー、下がベアパワーです。
エルダー線の使い方
エルダー線はトレンドフォロー型の指標と一緒に使います。
ここでは移動平均線になります。
移動平均線の傾きから上昇トレンドか下降トレンドか判断します。
上昇トレンドの場合は買いのシグナルのみ、下降トレンドの場合は売りのシグナルのみ見ます。
買いシグナル
トレンドが上向きのとき、ベアパワーが負の数値だが、ベアパワーが上昇中。
ブルパワーの直近の天井が前回の天井を上回っているとより強いシグナル。
売りシグナル
トレンドが下向きのとき、ブルパワーが正の数値だが、ブルパワーが下落中。
ベアパワーの直近の底が前回の底を下回っているとより強いシグナル。
TradingViewの無料会員だと、1つのチャートレイアウトに追加できるインジケーター数は3つまでなので、
エルダー線を使用すると、他の指標を同時に使うことができません。
保存しておけるチャートレイアウトも1つだけです。
有料会員ならランクによりますが、チャートには最低5つのインジケーターが追加でき、
チャートレイアウトも最低でも5つ保存できます(ランクによります。自分はPRO会員なので5つ)。
今回、エルダー線を実装しました。
エルダー線を使用できる証券会社は少ないかと思います。
このように、自分でインジケーターを作ることができるTradingViewは、うまく使いこなせばとても有用なツールです。



コメント