一貫した成績を残すためには、一貫した姿勢、規律が必要です。
一貫性を助けてくれるのがトレーディングシステムです。
あらかじめ自分自身で仕掛けのタイミングや手じまいなどのルールを決めておき、
条件を満たしたときにシグナルを出してくれるシステムを、TradingViewで1から作っていきたいと思います。
今回から数回に分けて紹介していくのは、TradingView上でプログラムして、チャートを作成したり、投資戦略を作成したり、作成した投資戦略のバックテストを行うといった、トレーディングシステムを作成していく過程です。
トレーディングシステムについては、エルダー博士の投資苑2の第5章のあたりを読みながら、一つずつ実装していきます。
プログラムに使用する言語は「Pineスクリプト」というTradingView専用の言語で、正直ウェブ上にはあまり日本語の情報がありません。
いちおう公式から日本語のリファレンスとチュートリアルは用意されているので、そちらを参照しながら進めていきます。
作成したプログラムを使用するには会員登録が必要になります(無料会員で大丈夫です)。
TwitterやGoogleアカウントでも会員登録はできます。
テンプレートの解説
TradingViewのチャートの画面で画面下のPineエディタを押すと、テンプレートのコードが表示されます。
もし表示されていない場合は「新規作成>空のインディケータのスクリプト」と進んでください。
//@version=3 study("マイスクリプト") plot(close)
上のコードが表示されたと思います。
このコードは各バーの終値を描くプログラムです。
一番基本的な形になります。
上から順番に説明します。
インジケーターを作成するときのおまじない
//@version=3 study("マイスクリプト")
コードの最初の行はバージョンを表記します。
現在はバージョン3です。
TradingViewではチャートなどの指標をインジケーターと呼んでいます。
study()と書くことで、インジケータであることを定義します。
かっこの中の「””」の間にはインジケーターの名前を入れます。
最初の2行はインジケーターを作成する際のおまじないのようなものなので、
今のところは名前の部分を変えるくらいで十分です。
チャートを描くにはplot()
plot(close)
3行目でようやく実際のプログラムが現れました。
plot()はデータを描写するさいに使用します。
よく使う関数です。
plot()の中には描くためのデータを入れます。
ここではcloseが入っています。
closeは終値を示す変数です。
つまりplot(close)は、終値を描いていくプログラムということです。
作成したインジケーターの適用方法
次回以降、投資苑2で紹介されている指標をインジケーターとして作成していくわけですが、
ただPineエディタにプログラムを書いただけでは、何も変化は起きません。
現在のチャートにインジケーターを適用しなければいけません。
追加方法は簡単で「チャートへ追加」をクリックすると現在の画面に適用されます(会員登録が必要です)。
今回の成果
おそらく、上の画像のように、標準で表示されているロウソク足と出来高が上にあって、下に自分で適用したチャートが表示されていると思います。
終値ベースの折れ線グラフですね。
初回ということで、テンプレートの解説をしました。
次回は移動平均線を描いていきます。
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