ドローンと聞いて、思い浮かぶドローンのイメージはどんな大きさですか?
おそらく、空撮などに使われるPhantom4などの機体を想像される方がほとんどだと思います。
ドローンは数多くの種類があり、用途や大きさなど千差万別です。
今回紹介するマイクロドローンは、文字通り小型のドローンで、どちらかというとホビー向けのドローンになります。
マイクロドローンとは?
厳密にマイクロドローンの定義が決まっているわけではないです。
マイクロドローンだ!と思えば、マイクロドローンになるわけですが(笑)、
目安としては「だいたい手のひらにのるくらいの大きさ」がマイクロドローンという認識になっています。
レースではレギュレーションで重さ30gまでと決められていたりします。
マイクロドローンの種類
手のひらにのるくらいの大きさのドローンといっても、Amazonなどで探すとたくさんでてきます。
これからはじめるという視点で、大きく分けると2種類です。
- プロポ付きのドローン
- プロポ別売りのドローン
プロポとは、いわゆるコントローラー(送信機)のことです。
まず飛ばしてみたいという人には、ドローンとプロポがセットになっている商品を選ぶのがオススメです。
特に迷うことなく始めることができます。
自分も一番初めは、プロポ付きのマイクロドローンを買いました。
なぜプロポ別売りドローンがあるのか?
なんでプロポ(コントローラー)がついていないセットが存在しているのか?
はじめてドローンを買う時に、疑問に思うかもしれません。
ドローンを1台買ってしばらくすると、なぜか5台くらいに増えていることがあります(ドローン沼=泥沼と自分は呼んでいます)。
複数台のドローンを持っているとして、操縦するドローンごとにプロポがあると面倒な場合があります。
「ドローン・ラジコン用のプロポ」を買うと、1台のプロポで対応する複数のドローンをそれぞれ操縦することができるんです。
特に、ドローンでレースをしたいという場合に重宝するため、マイクロドローンレースをしたい場合は、プロポとドローンをそれぞれ買うことになります。
また、専用のプロポはスティックの物理的な操作感が良く、さらに感度の調整ができるものが多いです。
この辺りのプロポとドローンについては、今後、解説記事を書きます。
マイクロドローンのメリット
初めてドローンを触る場合、どんどん練習する必要があります。
練習をしやすい要素がそろっているという点が、マイクロドローンの良さだと思います。
具体的には次の3つです。
- 飛ばす場所がたくさんある
- 墜落させても特に問題ない
- 安い
マイクロドローンを飛ばす場所
空撮用の大きいドローンを買うと、法律上の問題で、飛ばせる場所が身近になかったりします。
買ったはいいけれど、全然飛ばす場所や機会がないということがあるわけです。
特に東京、大阪を中心に、名古屋、福岡などに住んでいる場合は、少し出かける必要があります。
マイクロドローンは小型です。
そのため、家の中で飛ばすことができます。
さらに、小型・軽量のため、法律面の規制が、大型機と比べて緩和されています(まったくなくなるわけではありません)。
公園などでも飛ばすことができますが、地域によっては条例で禁止されている場合もあるので、注意が必要です。
初め、360度どの方向を向いていても安定して飛ばせるまでは、家の中で飛ばしたほうが良いです。
墜落させても大丈夫
大型のドローンを墜落させてしまったり、建物にぶつかってしまったりした場合は、なんらかの被害が想定されますし、他人に迷惑をかけてしまいます。
なので、そもそもそういった事態が起きないように対策をしたうえで飛行しなければいけないわけです。
マイクロドローンの場合、墜落や壁にぶつかるといったことは、初めのうちは日常茶飯事です。
壁に穴があいたり、ガラスが割れたりする可能性は、ほぼ0%です。
マイクロドローンのほうが壊れる可能性のほうが高いです。
自分の部屋ので飛ばす分には、墜落させても大丈夫なので、どんどん練習することができます。
マイクロドローンは手軽にはじめることができる
マイクロドローンは、プロポ付きで数千円からはじめることができます。
空撮機となると、最低でも10万円程度は必要になります。
空撮をされたい場合でも、まずマイクロドローンか、200g未満のドローンで練習してから、空撮機デビューするのがオススメです。
空撮機と比べた場合のデメリット
練習しやすいというのがマイクロドローンのメリットということを書いてきました。
もちろん、デメリットも存在します。
実は、空撮機よりもマイクロドローンのほうが操縦が難しいのです!
空撮機は、センサー類がたくさんついているため、センサーが有効な状態なら、手を放してもその場にとどまり続けてくれます。
また、モーターの出力が強く、重量があるため、風など空気の流れに強いです(あくまでマイクロドローンと比べて)。
マイクロドローンにもジャイロセンサーなどついていますが、空撮機と比べると少ないです。
また、小型で軽いため、エアコンや扇風機、プロペラから発生する風の影響を大きく受けてしまうことがあります。
大きさに比べて出力が強い機種が多く、高度維持機能がついていないマイクロドローンの場合は、
上下動が大きくなってしまうと思います。初めのうちは高さを一定にすることを意識して練習すると良いです。
デメリットという風に書きましたが、マイクロドローンを自在に飛ばせるようになれば、空撮機も飛ばせるようになります!
初心者の練習にぴったりなのがマイクロドローンなのです。
はじめてのマイクロドローンあるある
- いきおいよく上昇してしまい「上げすぎた!」と思ってスロットルを下げて、地面にたたきつけてしまう。
- ホバリング(空中で停止)がまともにできなくて、ドローンが故障しているんじゃないかと思う。
- 上昇後、操作していないのに勝手に右(など一定の方向)に飛んでいってしまって、ドローンが故障しているんじゃないかと思う。
- 上昇しながらドローンがゆっくり回転してしまう(モード2)
はじめたてのころは「こんなの飛ばせるのか?故障しているんじゃないのか?」と思うかもしれません。
残念なことに、ほとんどの場合、ドローンは故障していません(笑)
「こんなに不安定なドローンがまともに飛ぶわけがない!」と思った時に非常に有効なのが「上手な人が飛ばしているのを隣で見てみる」です。
上手な人だと、どれだけ安定させることができるかを認識することができます。
ドローンには、飛ばせるけれど、飛ばしにくい状態があります。
上手な人に飛ばしてもらうことで、調整が必要かどうかがわかります。
マイクロドローンの選び方
はじめてのマイクロドローンは、プロペラガードがついている機体が良いです。
つまり、プロペラの周りにガードがある機体のことです。
マイクロドローンはぶつかっても痛くありません(おどろいて転ぶほうが危険なので、周囲に人がいないところで飛ばしましょう)。
ですが、プロペラに触ると痛いときがあります。また、目に入ると危険です。
安全上の理由と、ドローンが何かにぶつかったときに機体を保護するという2つの理由でプロペラガードがついたものがオススメです。
人にオススメできるマイクロドローン
Parrot Mambo
自分が使う分には良くても、様々な事情で他の人にすすめづらいものがドローンにはたくさんあります。
そんななか、人にすすめられるのがParrot社のMamboです。
高度維持機能もついていて、かなり安定しているので、初めてでもゆっくり飛ばせば安全に飛ばすことができます。
ただし、スマホで操作するのは、操縦しづらく、あまりオススメできないため、FLYPAD付きのものが良いです。
いろいろなオプションパーツが出ているため、後からキャノン砲(!)を追加したりできます。
少し難しいところになってくると、プログラミングで操作できるようにもなります。
Tynkerという子供向けのビジュアルプログラミングアプリを使った操作からNode.jsを使った本格的なプログラム言語を使った操作も可能です。
技適マークの話
技術基準適合証明等のマーク。
技適マークや単に技適と呼ばれたりします。
日本国内で電波を発する機器は基本的に技適マークがついています。
ドローンは無線で操縦するため技適マークがついています。
しかし、並行輸入品を中心に技適マークがないドローンが販売されていることがあります。
技適マークのない製品の電源を入れて電波を発すると、違法になってしまいます。
総務省 電波利用ホームページ | 技適マーク、無線機の購入・使用に関すること
技適マークがない商品を販売することは違法ではないのですが、電源を入れて電波を出した瞬間に電波法違反になってしまいます・・・。
技適のないドローンは安いですが、そういった面があるというのは認識しておく必要があると思います。
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