プログラミング教室を開催したり、手伝ったりすると、Scratch(スクラッチ)をやっているまたは触ったことがあるというこどもは結構います。
スクラッチはマサチューセッツ工科大学のメディアラボで開発されたビジュアルプログラミング言語です。
ビジュアルプログラミング言語というのは、いわゆる「コード」を書くのではなく、ブロックを組み合わせることで、プログラミングできる言語になります。
初めての子でも、その日のうちに猫のキャラクターを動かして、簡単なゲームを作ったりすることができます(教える側の学習コストも低い)。
ビジュアルプログラミング言語は、スクラッチ以外にも、ビスケットや文部科学省が提供しているプログラミンなどいろいろな言語があります。
スクラッチをはじめとするビジュアルプログラミング言語は、プログラミングに触れる入口にはとても良いツールです。
ですが、より本格的にプログラミングをしたいとなったときには、いろいろと不都合があったり、物足りなくなる部分があります。
今回は、スクラッチから次のステップに進みたいとなった時に、
「次にどんな言語を学ぶか?」
「何をすすめてあげれば良いか?」
について書いていきます。
すぐ始められるJavascript
実際に世の中で使われている言語の多くは、まず開発するための環境を用意しなければいけないものがほとんどです。
プログラミング初心者のうちは、環境構築の段階で挫折してしまうことも良くあります。
そんな中、ブラウザとメモ帳があれば最低限の開発環境がそろうのがJavascript(ジャバスクリプト)です。
ゲームを作りたい場合は、Javascriptのフレームワーク(開発キットのようなものです)のひとつであるenchant.jsを利用するのがおすすめです。
enchant.jsを使うと、Scratchほどではないですが、比較的簡単にゲームを作成することができます。
作ったゲームを投稿するサイトもあり、コードを確認したりすることもできます。
9leap – どこでも遊べる、投稿型ゲームサイト
世界で流行しているPython
Python(パイソン)はここ数年で一気に人気がでてきた言語です。
あのYoutubeもPythonで書かれています。
Pythonをパソコンにインストールすれば、環境構築は完了です。
pythonのインストールについては下の記事がとてもわかりやすいです。
非エンジニアがWindowsでPythonを始める場合どこから何をインストールするべきか
コードの書き方に一定の規則があり、誰でも読みやすいコードが書けます。
逆に、そのように書かないとエラーが出る言語です。
統計に関する機能が豊富で、人工知能のプログラムを書く際によく使われている言語です。
迷惑メールを意味するスパムメールの名前の由来もモンティパイソンからきてます。
ウェブサイトで広く使われているPHP
PHP(ピーエイチピー)は主にウェブサーバー上で動かす言語です。
そのため、開発環境を用意するのに、上の2つと比べて少し手間がかかります。
XAMMP(ザンプ)というパッケージを使ってパソコン内にサーバーを用意するのがおすすめです。
XAMMPのインストールはこちらの記事を参考にどうぞ
【XAMPP】Windowsの自宅PCでPHP開発環境を立てる
インターネット上にあるウェブサイトの約3割のサイトはWordPressというCMS(コンテンツ管理システム)で作られています。
かくいうこのサイトもWordPressを利用して作成しました。
そのWordPressの中身はPHPで書かれています。
ウェブサービスの作成や情報発信に興味があるなら、PHPを触っておいて損はないです。
その場合、次で紹介しているHTMLとCSSもセットで覚えましょう。
番外編:HTMLとCSS
HTML(エイチティーエムエル)とCSS(シーエスエス)は、プログラミング言語ではないので、番外としました。
マークアップ言語というもので、ウェブサイトを作成するときに必須になる言語です。
HTMLはウェブサイトの構造を書く言語で、
CSSはデザインを指示する言語です。
よく説明では建物を使って例えたりします。
HTMLが建物の柱や鉄筋で、CSSが内装になります。
ちなみに自動ドアやエレベーターをつけたいときはJavascriptなどを使用します。
先に紹介したJavascriptとPHPでウェブページを作りたいときは、このHTMLの知識が必要になります。
まとめ
Scratchの次のステップにオススメのプログラミング言語として、比較的とっつきやすく、環境の準備が簡単な言語を紹介してきました。
ただ、これといって決まったものはありません。
ゲームを作りたいならenchant.jsはScratchの次のステップとしてオススメですが、
もし、ウェブサイトを作りたいならHTMLとCSSで実際にサイトを作り始めてしまうのが良いです。
プログラムで何をしたいのかが、言語を選ぶ重要な要素になります。
その辺りの希望を聞いて、次の言語を用意してあげるのが良いと思います。
コメント